2009/03/16

脱逸した異常官能小説から

意味は論理にすぎないから馬鹿にも通じやすい。
まして抽象を語るともなれば、知性らしきものしか取り柄のない有象無象の小悧巧に訴えかける力が大である。
その結果、小説家が批評家のような文章を書く時代となってしまった。
言語を意味伝達に用いることが王道であるという最悪の勘違いをしたまま、
言語に内在している本質的な律動を忘却し、捨て去ってしまったのだ。
(花村萬月/♂♀)

言語が持ち合わせているリズム感を大切にする人は、まぁ、一種の嘘吐きで、私がそれを大切にしている人間だとは言わないけれど、嘘吐き要素がめっちゃ含まれていることは否めない。
そんな自分に優越感を抱いていた数年前、それから自覚した現在。
あー、自己嫌悪。

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